2013年3月20日水曜日

エグゾーストキャノンにおけるセミオート化

こんばんは、yasuです。
今日は大学のほうで研究室公開とがありまして、第一志望のところを覗いてきました。
どうもそこまで人気があるわけではないらしく…
なんとかそこで通ってくれればいいのですが…

さて、本日は先日予告していたMk.11の動作原理について説明しようと思い記事を書いていたのですが、どうもその前部分であるセミオート化でかなりの文量がありそうなので、独立させて書くことにしました。
期待していた方、申し訳ありません…

エグゾーストキャノンのセミオート化

Mk.11の主たる特徴はこれです。従来のキャノンはエアカプラをピストン駆動のトリガーとしていましたが、それでは射撃時にキャノンを片手で支えることになり、Coolではありません。また連射もできませんので、セミオート化はエグゾーストキャノンにおける一つの大きな目標でした。何よりかっこいいですからね。

エグゾーストキャノンをセミオート化するには複数の機構があり、今回はそれらについてまとめておこうと思います。
ただ今回ここにまとめたものが全てではなく、まだまだ考えれば考える程新しい機構は作れるとおもうので、各々より最適なバルブを考えてみるのも楽しいです。

では紹介に移ります。

1.簡易式(エアー流しっぱなし)

去年のブログの記事で簡易型セミオートキャノンがあったと思います。


これはおそらく考えられる中で最も簡単な仕組みで実現できるセミオートキャノンだと思われます。
ブログのコメントの方に動作原理について質問を頂いたの図解で解説します。
今までエアカプラを接続していた部分の途中にエアダスターを挟むことで排気ポートとします。ここから空気を抜くと、ピストン後部の空間の圧力が下がりピストン左右での圧力バランスが崩れピストンに駆動力が発生します、後は通常のキャノンの動作と同じです。
ただ問題としてエアーは常にコンプレッサーより流入しているので、その分ピストンは常に抵抗を受けることになり、通常のエアカプラ方式よりも威力は落ちます。
ただ旋盤を利用せず、規格部品のみで構成できるというメリットもあるので十分意味のあるものだとは思います。

2.Directional Control Valve(流路選択弁?)式
これもまず動画を見たほうが早いです。
海外の方の作例ですが、非常によくまとまっています。
方式としてはこれも1の方式と同じく、従来のエアカプラ部分を置き換える手法です。
1.で問題となったのは、射撃時にもコンプレッサーからエアーが常に流入してくることです。これを解決するのがDCV(Directional Control Valve)です。

構造は以下のようになっています。
以前紹介したバランスバルブと構造が似ていますが、ピストンの配置とポートの位置が異なっています。ではエアーを送り込んだ時の動作を見ていきます。 
 最初の状態では当然このように、エアーはコンプレッサーからこのバルブを経由してキャノンへと流れていきます。またバランスバルブと同様、右2つのピストンにかかる力は釣り合い、圧力で動くことはありません。
 次にこのピストンを右に押し込みます。すると中央のピストンがコンプレッサーに至るポートを越え、今度は左端と中央のピストンによってシールされます。この状態ではエアーはどこにも流れません。
さらにピストンを右に押し込むとこのように、キャノン側のポートが開放され、キャノン内部のピストンを駆動することができます。
またこの時、依然としてコンプレッサー側のポートはシールされているので、余計なエアーがキャノン側に流入することはありません。

押しこむ前後で流路が、
コンプレッサー→キャノン
だったものが、
コンプレッサー→シール
キャノン→リーク
と変更されていて、Directional Control Valveといわれる所以がわかるかと思います。
このポートの数や位置を変更すると、さらに複雑な流路の変更が可能になります。
空気圧回路とか油圧回路とかそういう領域だと思います。

そこまで複雑なものは調べていないのですが、思いつく範囲だと、たとえばキャノン側からピストン駆動のトリガーのために大気に捨てていたエアーを、流路変更先で別の仕事に利用して、さながらブローバックっぽい動作が可能になるかもしれませんね。

3.スライドバルブ式
これも同じく製作者の動画を貼っておきます。


動画を見ただけでは構造はわかりませんが、この作者さんが立てたスレッドを見ると詳しく構造が解説されています。
http://www.spudfiles.com/forums/semi-auto-t160.html
バルブのすべての構造が同軸対称になっています。
なかなかよく考えたな…というかこんなのよく作ったな…という感じで素直に感心しました。
実際に制作するとなると、パイプ内径のOリングの溝掘り加工が必要になるので非常に難しそうです。構造をちょっと変えると外形の切削だけでもできそうなきもしますが…


本題のMk.11のセミオート機構にまだ入っていませんが、すでに朝になってしまったので今回はここまでとさせてもらいます…すみません。
次回こそMk.11の機構について書きたいいと思っております。
それでは…

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