2011年11月23日水曜日

キャノンMk.9 カプラとかガスケットとかフランジねじ切りとか

こんばんは、yasuです。
更新頻度あげるとか言いながら早速二週間ほど開けてしましましたね…
ぐぬぬ…

勿論更新してない間も色々と作業を進めておりましたので報告していきます。

いつものモノタロウで色々買いました。
これで何回目なんだろう…








今回はシリンダー内エアー開放部に写真右側の大容量のエアカプラ(http://www.monotaro.com/g/00126106/)を採用します。
ちなみに確かモノタロウ価格は1400円ほどで、通常の大きさのカプラの四倍以上しますが、今年の四月に行った骨董市で確か300円程度で手に入れたものです。



 カプラのプラグ部を見比べるとこのとおり、圧倒的に流路の断面積が違います!
だいたい通常の物の三倍です。
これでさらなる急速なシリンダー内のエアーの開放が期待できる…





今回はとりあえず手元にエアコンプレッサは無いので、エアーは手動での注入となります。
大流量カプラに直接バルブをロウ付けして新しい部品を作るのが面倒だったので既製品から組みましたとさ。



 次はキャノンの心臓部であるシリンダーの切り出しです。
高速切断機で鋼管を300mmにカットします。
(実はこの鋼管、ゴミ捨て場にあった机の脚だなんて言えません。)
 こんなもんかとタンク内に納めてみます。
いやぁーやはりコアキシャル(同軸)な機構はかっこいいですな!
今回は切り出しだけなので、シリンダーの細かい形状の加工やピストンの製作はまた次の日に行う予定です。
次はガスケットの製作です。
ここまで大きな交換用のガスケットってのは初めてですね…
モノタロウで300×300×4mmのゴムシートが700円という値段で売ってるのでお勧めです。
サークルカッターで円形に切りだします。
100円のサークルカッターでもなんとかなるもんです。







ガスケットが完成です!
2つでセットになります。
んーそれにしてもこの形状の使い方はコスパ悪いなぁw












さて、ここからはキャノン製作にいて特に重要な部分、エアカプラのプラグを如何に鉄板に取り付けるかです。

先ほどの大流量カプラに対応する1/2ネジのソケットを購入しました。
相変わらずでかい…
さて、この部品をどうやって鉄板に取り付けましょう?

 ではまずは鉄板にけがきです。
正直このケガキは後々意味を成さないので適当でいいです。
大きさが分かる程度で…
 ケガキの内側にそって径の小さいドリルで穴を円周状に開けていきます。
もうこれから大体何やるか分かるかと思います…
 切削ペーストをドリル刃に塗布すると捗ります。
いやほんとにモノタロウドリルペースト安くていいものですよこれ…。
 さて、開け終わりました。
これだけではどうにもならないので、この穴にそって鉄板をぶち抜いてきます。

 こんな感じのコの字型の杭のようなものの先端を穴にかけておもいっきり金槌でぶっ叩きます。
これを何回も繰り返せば穴と穴との間の金属は疲労していきます。
 ある程度いじめたら止めを刺します。
適当な丸棒を中心に当てて…





「そおいッ!!」
上手いこと行きましたね。
この作業はずっと前から何回もやったことがあるのでもう慣れてます…
ほんと、なんというか機械工作と言うより工芸なきがしてくるなぁ…




さて、ここからはさらなる気合の作業です。
適当にぶち抜いた部分を円形に近づけていきます。
勿論ヤスリです。






丸棒ヤスリで削って行きましょう。
まぁこんなのMk.3製作時に比べたらお遊びですな…

ヤスリでここまで持って来ました。
うーみなかなかなのではないでしょうか…w
更に円形に近づけるため次にあいつを使います。






 特大のリーマです!
これで精度のある円にまで持って行きましょう。
 切削ペーストを塗布し、切り込んでいきます。
割りと楽に作業は進みます!

最終的に手作業のみでここまで仕上げることが出来ました。
これで最後の工程への準備が整いました…







 最終工程は、そう、タップによる雌ねじきりです…
使用するタップは勿論1/2インチのパイプタップと呼ばれる特殊なもので、一本2000円もします。
ちなみにM20のボルトより太いよ…
こいつで厚4mmの鉄板に挑みます…
 このサイズに合うタップハンドルは手元にはなかったため、ロッキングプライヤーで代用してみました…
あとは気合で切り込みます…
これがなかなかにおもたいんだなぁ…
 という訳で何とか切れたわけですが……
どんなものかと緊張しつつカプラを取り付けてみると…

んーやっぱり曲がってんじゃん…







これで妥協したら、Makerの名が廃る!もう一枚のフランジの方に1からねじ切りの準備から何からもう一度施し再挑戦することにしました。

後日に穴あけ、ヤスリがけ、リーマでの加工等、準備をすべて終えた所で、

、前回の失敗を踏まえ、今回はタップハンドルの自作から始めます。
まずタップを保持する部分は鉄の端材を適当に組み合わせて作ります。
ここは強度が必要だったため、創作室の先生の方に溶接をやって頂きました。
いやあもうホント感謝です…
一瞬でやってのけてくれました…
さすがです…
 溶接で完成した部品です。
今回の1/2タップがガタなく完璧にはまります。これを長い角材に固定すべくちょい加工します。






 こんな感じで今回はM8でのネジ止めにしました。
固定は完璧です。
素晴らしいタップハンドルが完成しました。
これで準備は万全です…









練成したアイテムを手に万力へ向かいます。

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…」






 更に今回は新たにスコヤを用います。
スコヤとは精度よく90度の角度が出ている測定具であり、これとタップの四辺を突き合わせながら切り込んでいくことで垂直を出しつつ切ることができます。
 こんな感じの作業風景です…
タップハンドルはこれぐらい無いと作業は捗りません。
 途中経過です。
スコヤの直角とほぼ一致して切り込めています!
我ながらすばらしい…
そしてついに完成です!
いやぁ完璧ですね!!
我ながら素晴らしい…w







せっかくなのでカプラのソケットを付けてみました。
いやー力強い!!
では最後にもう一枚

とりあえず現時点でフランジの切り出し、そして今回のねじ切りという厄介な作業は終了したので、進行度としては60%ほどまでには来たのではないでしょうか?
次回こそはエグゾーストキャノンの心臓部、シリンダーとピストンの加工に着手したい…

では今回はこのへんで…
ではではー

2011年11月10日木曜日

キャノンMk.9 見た目八割方完成

こんばソはーyasuでございます。
今週一週間は毎日美術館に通っております。

というのも今学期は非常に楽勝なわけでありまして、なぜか二限→四限という流れがほとんどなんですよね。
基本的に大学の授業は1、2限が午前、そして昼食を挟み、午後の3,4,5限と続くわけですが、本来ならこの三眼が空きコマってのはなんともびみょうな休みなんですw
でも自分の場合、この時間に学校を速攻で脱出して美術館に通っているわけです!w
いやぁなんて時間を有効に利用していることかw
リア充すぎるぜ…


さて、今日もそういうわけで美術館に行って参りまして、作業を進めてきました。
今日行った作業はホントちょとしかないです…ハイ…

今回のメインはこれです。
M10ユニクロ全ネジ2mが三本です。
今回のキャノンに必要不可欠な部品になります。






 高速切断機でギュイーンと行きます。
いやぁ楽ですねぇw
 切り終わりました。
たくさんあるとなんか嬉しいw
切断面は荒れていてねじ山が潰れているので、適当にグラインダーで落としておきます。
左の写真のように角を落とす感じです。










さて、そうして150Aパイプ、自作したフランジ、そして今回の全ネジとナットで仮組みしてみたわけですが……





うおおおおおおお力強すぎだろこれ…… 
以下テンション上がったのでギャラリー↓


いやぁこれはやばいっすなぁ…(ハァハァ
流石タンク容量6Lはやばい…
重量的にはなんとかぎりぎり片手で抱えて射撃できるレベルには収まっていて一安心…
これから内部に構造を詰めていきますが、大した重量増加ではないので何とかなりそうな感じです…w

さて、まぁそんなこんなで今日も美術館で作業していたわけですが、途中で先に作業していたおっちゃんと会話していたところ…
おっちゃん「これ何作ってんだい?」
自分「えーと、圧力容器を作ってます…」
おっちゃん「これ吹っ飛ばないかい?大丈夫か?」
「んーなんなら俺が持ってて余ってる酸素ボンベ譲ってあげるよ」
自分「( ゚д゚)」

という訳で明日酸素ボンベもらえることになったっぽいです()
なんかどうもそのおっちゃんかなり有名な人らしく、銅板を加工した作品で色々賞を受賞している方らしい……
いやぁなんというか人とのつながりってのはすごいなぁと…

んーまぁ今日のところはそんなところでしょうか。
次回はキャノンの心臓部である、シリンダーとピストンあたりを製作していく予定です!
ではでは-ー

キャノンMk.9 フランジ大体完成

こんばんはーyasuですー
ちゃんと宣言したとおり、今回からたくさん更新していきます!
という訳で早速本日と昨日行った作業の様子です。

今日昨日は主に昨日大まかにガス溶断で切り落とした鉄板の加工を行いましたです。

 前回は二枚のフランジのうち、一枚は気合で削って円形にしたのですが、もう一つのほうが終わらなかったのでまずそいつを同じ工程を経て円形に持って行きます。
あまりにも切り出した径が大きすぎたので再びガス溶断で一回り小さくした…




 怒涛の切断砥石☆テクニックで外周に沿って削り進めていきます。
この写真みたいにできるとテンション上がるよね。
 さて、ほぼ良い感じの円に二枚とも加工が終了した所で、ケガキのために黒のラッカースプレーを吹きました。
これをケガキ針で剥がす感じでけがきします。
気合でケガキしました。
12個の穴を開けるべきポイントが30度刻みで並んでます…
もうやだこんなの…






 センタポンチを奇声と共に打っていきます。
「イヒェーイ」「カーンッ!!」以下繰り返し12回
 ボール盤でサクサク行きましょう。
ドリル径はM10ボルトを通すので10mmです。
穴あけが終了したところです。
あたりを香ばしい切削油の香りが包む…
うえぇ……
 もう一枚のフランジは一枚目に加工した穴をガイドとして加工していくため、二枚を一枚に締め上げます。
左みたいな感じでボルトで締めるとナイスです。
 ドンドン空けていくドン!

 という訳で完成です!
いやーΦ205はでかい!ほんとにでかい!
大変だった…
という訳で、次回はこのフランジ二枚をつなぎとめる12本のM10ボルトを切断する作業です。

ではではー