2013年3月10日日曜日

ピストン接続部品

こんにちは、yasuです。

先日はエアチャンバー内で駆動するメインピストンと、セミオートの動作を作り出す後部シリンダ内で駆動するピストンを接続する部品を作成しました。

適当に設計とは名ばかりの、Illustrator上での構想です。

冒頭ではピストン同士を接続する部品と述べましたが、上のイラストで分かる通り、この部品自体も非常に重要なピストンです。
今回のMk.11ではすべてのエアのシールはOリングを用いて行なっており、そのうち静的シールが3箇所、動的シールが6箇所と今まで制作してきたものの中で最も多いです。
詳しくはまた後ほど、このMk.11の動作原理を説明する記事の中で説明しようと思っております。

さて、では加工へ移っていきます。
ある程度の強度が求められるのでPOMではなく真鍮を使います。
旋盤を用いて加工していきます。

 切断ラインに突切りをしておきました。
 これで弓のこで切断しやすくなります。
 切り落としたら予めネジを切っておいたところに全ねじを取り付け、再び旋盤にチャックして端面だしを行います。
 ペアとなる部品が完成しました。凹凸をつけたので中心軸でピッタリ固定できます。
 こんな感じです。次はこれらを固定するボルトを通すための加工を行います

M3のねじ切りの最中です。これを2つのペアにほどこして完成です。

すべての部品が完成しました。真鍮はいい輝きを放ちますね。

 実際にメインピストンに組み上げるとこうなります。Oリングを取り付けてピストンとして作用します。
しかしまだエアをかけての試験をおこなっていないので、まだなんとも言えませんが…
 もうひとつの部品を後部シリンダピストンに取り付けた様子です。
 これら2つをM3のキャップボルトで固定します。かっこ良く決まりましたが、金色が眩すぎるため、バーナーで焼いて黒く参加させたほうが味が出てよくなるかもしれません。

短い全ねじにMk.11のメインピストンの部品、そして後部ピストンの部品をすべて組み付けるとこのようになります。
先頭から、銃口をシールするピストン、キャノンのバルブを動かすメインピストン、そして今回制作した、Mk.11特有のピストン(動作に関してはまた別の記事で)、セミオートを実現するためのピストン2つといった構成になっています。

後部2つのピストンの精度が今ひとつなので、これらを新たに作りなおせば、キャノン内部に収まるピストン類はすべて完成となります。

残る作業はトリガーとなるバランスバルブの制作と、ストックや全体デザインの追い込みでしょうか。
少なくとも射撃ができるようになるまでにはあと一週間程度かかる見込みです。

それでは今日はこのへんで。

3 件のコメント:

  1. すみません、質問したいのですが。
    8ヶ月程前の記事のセミオートキャノンの内部構造がどうなっているのか教えて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

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    1. となりますと、現在製作中のMk.11のことでしょうか?
      これに関しては少々動作原理が複雑で、また後日記事を書こうと考えています。
      なので申し訳ありませんが、しばらくお待ち下さい…

      動作原理は従来の物と異なっていて、過去最も排気速度が大きい機構です。過去のキャノンの構造の集大成と思います。
      従来のキャノンのピストン後部の、今までエアカプラがついていた部分にまでピストンを拡張した、というのが大きな特徴です。
      それを更に、前後運動を作り出す後部ピストンに接続して(ry
      とやっぱり文章だと破綻してしまうので、図解しようと思います…w

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    2. 2012年5月21日の記事のセミオートキャノン(仮)の機構です。
      動画を見た上でどうなっているのか理解できなかったので…

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