2013年12月28日土曜日

CygwinにOpenOCDを入れる

こんにちは、もう新年もすぐそこですね。
今回僕はOpenOCDのインストールについて記事を書いていきたいと思います。さて、OpenOCDと言われてもよく分からないと思うのですが簡単に言ってしまうとデバッガのことです。ARMの開発などで使われるのですが、windows用のバイナリとして配布されていません。従って自前でビルドしないといけないので、Cygwinで環境を整えて入れようと思います。
ただGitが使えたりと便利ですがCygwinのパスはシステムパスと異なるので後で困ったことにならないか少し心配です... 

一応簡単な説明ですが
  1. Cygwin: windowsでUnixライクな環境、今回はMinGW/msysから移行
  2. OpenOCD: デバッガ 
というような感じです。

Cygwinのインストール
まず、以下よりsetup.exeをダウンロードして起動します。
 http://cygwin.com/ 
インストールする際に注意する点は、環境変数でHOMEを設定しているとユーザー設定ファイルが上手く生成されないことです。生成されないからといって自分でファイルを用意しても読み込んでくれなかったりしたので潔くHOMEは削除しました。ほとんどMinGW/msysのために作ったので問題はなかったです。あと、sshしようとすると「/home/user/.ssh/がないよ」と言われてホストに接続できなかったりもしました。 
今回必要なのは、
  1. automake: Makefileの生成
  2. autoconf: 環境の検査、ソースの修正を行うconfigureを生成
  3. gcc: Cコンパイラ
  4. libtool: 共有ライブラリの管理?制御
  5. make: build自動化ツール
  6. subversion: バージョン管理システム
 ですが、デフォルトで入るものも含めて自分の環境において他に必要な物があれば適宜入れるべきですね。( ・`д・´)b
下は起動してみた画面です。















なんかw半透明になっていますが、これはminttyの設定をいじくれば簡単にできます。
mintty
を実行すれば~/に.minttyrcが生成されるはずなのでvimなどで編集していきます。また、カーソルを持ってきて右クリック→OptionsでGUIからの設定も出来ます。
以下.minttyrcの内容なんですが主に色を変えて渋めな雰囲気になるようにしてみました。
少し長くなったので次いきますね。(゚A゚;)

OpenOCDのbuild作業
やり方を大まかに言うと、まずsubversionでOpenOCDのソースコードを取ってきます。そしてそれをbuildするといった感じです。しかし、sparkfunに書かれてるsvnリポジトリは無いみたいなので、こちらからwindows用のソースを落として展開しました。lsするとズラーッとファイルがありますがREADMEを読んでいきます。
READMEより
./configure [with some options listed in the next section]
make
make install
を実行しました。" 次のセクションからいくつかオプションを選択しろ"ってなってるのでこれも適当に選択してください。


-参考にした記事など
SparkFun: How to build OpenOCD for windows


2 件のコメント:

  1. OpenOCDのwindowsバイナリはFreddie Chopinさんのサイトで公開されています。
    http://www.freddiechopin.info/pl/download/category/10-openocd-dev
    OpenOCDの公式のサイトからもちゃんとリンクがあるので安心して使用できます。

    また国内ではベストテクノロジーさんでも配布しております。
    https://www.besttechnology.co.jp/modules/knowledge/?OpenOCD
    個人サイトではjujurouさんやねむいさんが独自の拡張・修正パッチを適用した
    OpenOCDのバイナリを公開されていますのでご参考に。

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    1. 公式の方でそのようなリンクがあるのは気づかなかったので、とても参考になります。ありがとう御座います。

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