2014年4月4日金曜日

エグゾーストキャノンMk.14完成

皆さんこんばんは、yasuです。
お久しぶりです。

前回はMk.13に関しての記事でしたが、今回は早くもMk.14です。


構想と概念


さて、今まで6年ほどエグゾーストキャノンを作り続けてきましたが、Mk.13の次を作るにあたり、いろいろ考えました。

旋盤が活用できるになってからというもの、製作するキャノンの機構は単管式がメインとなり、ずっとΦ50かΦ60の鋼管を利用したキャノンを製作してきました。
それらの構造をいかに洗練させるかということに執着して様々な改良を施してきました。

しかし、そもそも単管式はあくまで従来の二重筒式の工作難易度を下げるために考案した機構であり、威力を追求した際に大きなデメリットが有ります。
それはピストン重量の増大による瞬発力の低下です。
(詳しくはWebサイトの方に記載してありますのでそちらを参考に)

真に威力を追い求めたキャノンの機構は当然ピストンが軽量な二重筒式であるべきであり、その特性上従来のΦ60鋼管以上に大径のパイプが必要になります。
(内部容量を稼ぐため。詳しくはWebサイトの方の二重筒式を参照)
そうした時、メインピストンはより大径の方がより大きな力を受け高速排気が可能になるだろうと考え、その結果以下の様な機構を新たに考案しました。
細かいのでクリックして拡大してご覧ください。


タンクを構成する筒はΦ100mm程度の大径のパイプを想定しています。
このパイプに合わせたピストンとなると、ピストン後部の空間の体積もばかになりません。
従来ではエアカプラをリリースしたり、AEV等のバルブを用いてこの空間の排気を行っていました。しかしエアカプラでは排気が遅すぎ、そしてAEVではメインピストンを延長する必要があり重量が二倍程度に、また排気の流路を確保する上で、排気しなければならない体積が更に増加してしまうというデメリットがあります。

メインピストン後部の体積を極力小さく、かつその部分の圧縮空気を極力早く排気する。
以上の二点を達成するバルブが大径のエグゾーストキャノンには求められます。
そしてその要件を満たすバルブこそ上図に示した機構なのです。

図から分かる通り、二段式エグゾーストキャノンとも呼べる構造となっており、小型のピストンが後退することにより、メインピストン後部の空間の圧縮空気をパイプのラジアル方向に排出します。

イメージとしては従来のAEVを2つ(メインピストンとAEVピストン(外部に露出したピストン部分))に分離したものと考えても良いです。
一段目、二段目とピストンの役割を分離することで、それぞれを軽量化でき、AEVよりさらなる瞬発力の向上が得られるというわけです。


設計と制作

冒頭ではΦ100を想定と書きましたが、今回考案した機構が動作するかどうか確証が持てなかったため、Φ60で小型版を試作し、機構の実証試験を行うことにしました。

3DCADでモデルにするとこんな感じになりました。


一つの部品に対して計36箇所の穴空け加工が必要という…
非常に面倒ですが気合で加工していきます。
 材料のA2017のΦ60丸棒と図面です。
 バンドソーで切断します。
 割出し台をフライス盤に載せて等間隔にラジアル方向の穴あけ加工を施します。
今回の機構はこの割出し台がないと製作は不可能と言えます。
 ハイトゲージでケガキをしているところです。ここでも割出し台が活躍します。
 ボール盤に割出し台をセットして穴あけ。
正直ボール盤なので精度は得られませんがないよりはマシです。
初めにセンタドリルを用いてくぼみを作り、それからドリルで穴あけを行っています。


 タップたてが必要な箇所は20箇所ありました。
 右端のフランジを作っていきます。
突切りバイトを用いてOリング溝を掘ります。
 精度が良かったのか、このように嵌めこむと固定できます。
精度の確認ができたのでバンドソーで切り出します。切り出した後は切断面を旋盤で整え、ボルト固定用の穴を6箇所等間隔に空けます。





 フランジはこのように本体に固定し1/4管用タップでタップたてを行います。
管用タップはかなり気合が必要な作業です。常に垂直が出ているか確認しながら切り込んでいきます。
 一段目のバルブユニットが完成しました。
余談ですが、アリエナイ理科ノ工作に掲載されている高圧反応容器のビジュアルに当時非常に憧れており、今回の装置はそれに近いものが有りなんとも言えない満足感と懐かしさをおぼえました。
 今回はパイプ側にも排気ポートを設ける必要があります。そのために鋼管にも別にケガキを施し穴あけ加工を施していきます。
 こちらも同様に割出し台とフライス盤で穴あけをしていきます。
以上のような作業を経てすべての部品が完成しました。











完成


 完成したエグゾーストキャノンMk.14の外観です。
左端が一段目のバルブ部分、右端部分は今回は密閉します。すなわち二段目にあたるメインピストンは今回内蔵しておらず、射撃はできません。
一段目のみの動作確認ができればよいとして今回は省略しました。

我ながらプロトタイプにはもったいないビジュアルだと思っています。やはりフランジ構造はカッコいい。

排気ポートです。この部分からメインピストン後部の圧縮空気を一気に抜き去ります。
今回はΦ10の穴を等間隔に8箇所設けました。穴の面積の合計は従来のエアカプラリリースの時の面積の13倍程度に相当します。
またΦ100鋼管を用いた場合、ノスドリルを用いてΦ15の穴を8箇所ほどになるのではと構想しています。

フランジを外します。

フランジを外すと、内部には衝撃吸収用のゴム板が収められています。 

 フランジ部分、やっぱりかっこ良い……

内部に収められたピストンです。直径の異なる二種類のジュラコン製ピストンで構成されています。コンパクトに纏めてあるため非常に軽量です。
  
シリンダー内部にはピストンを止めるための段差とエアーのポートがあります。大学の旋盤は貧弱なため、この部分の中ぐり加工に非常に苦労しました。大学選びのポイントとして、汎用旋盤の有無を確認すべきです。

動作試験

さてようやくですが動作試験です。
以下の動画を御覧ください。

このように排気ポートから内部のピストンが後退したのがなんとなくわかります。
内部機構が動作するのが外部からチラッと見えるのはロマンポイントです。


屋外での試験の様子です。圧力はおよそ0.8MPa、タンク容量は400mlほどです。
改めて説明しておきますが、この射撃音は手元の8つの排気ポートからのみ生じる音であり、先端は閉じたままです。
実際この機構は従来のエグゾーストキャノンのそれと大きく変わらないため、排気性能は小型のエグゾーストキャノンのそれと同等です。爆音も伴う勢いのある排気で、1段目の排気としてはまったく申し分ない性能です。

Φ100キャノンにおけるメインピストン後部の排気しなければならない体積は約600mlであるため、今回のバルブでも、そしてより大型化したものであれば全く問題なくメインピストンを駆動させることが可能と思われます。

以上より今回考案した機構の実証試験は成功ということで、次機Mk.15の構想を練っていきたいところです。
(しかしすでにもう大学四年生になってしまったため先は全く見えません…)


Webサイト UZM Labについて

それともう一つ、このBlogとは別にWebサイト版のUZMLabがあるのはご存知でしょうか?
blogだけでは情報の価値が下がってしまうため、エグゾーストキャノンについて基礎から応用までをまとめたサイトを製作中です。
実は2012年に着手した計画だったのですが、中途半端になってしまっていたため今回改めて力を入れて編集しなおしています。動作機構等のページはすでに完成しているので是非御覧ください。(実は今のところTravel Reportの記事が一番読み応えがあります。京都と秘封好きな方は是非)
UZM Lab

では最後にもう一度Mk.14の写真を載せておきます(カッコいいので)
それでは…(クリックで拡大できますよ…)

2014年3月1日土曜日

LEDcubeを作ってみる。



どうもお久しぶりです。lokiです。
久々にまたブログ書きたいなと思ったのですが特に書くネタがなかったので突貫でLEDcube作ってみました。すでに色んな人が作っていますが作ってて楽しかったので工程を書いてみます。今日の朝から始めて、一日で出来たのですぐでした。

2014年2月11日火曜日

エグゾーストキャノンMk.13完成、そしてTVに出ました(キャノンが)

こんにちは、yasuです。
ようやく春休みになりました。大学四年進級前の春休みということで、悔いのないように工作していこうと思います。

さて、前回の記事で途中まで触れていたMk.13ですが、実は設計から9日で完成していました。あの規模のキャノンでは過去最速です。
早速外観から見ていきましょう。


外観

前回の記事に掲載したCADでのモデルとほぼ同じものが完成しました。
後部のAEV保護メッシュがクールです。
全長800mm、容量は1.5Lほど。

ノズル

ノズル部分は、前回の記事で述べたように可能な限り大口径な設計としました。
Φ35mmと大口径なため迫力があります。

 またこのようにノズルには1 1/4の管用ネジが取り付けてあるため、様々な拡張アタッチメントを接続することが可能です。今後のノズル開発にも容易に利用できる実験機となっています。

AEV

また今回のコンセプトは実験機であるため、このようにメインピストンとAEV間のチャンバーには1/8インチ4系統のポートを設けてあります。
エア供給、排気ポート、圧力計、もうひとつは安全弁等が想定されます。

ノズルの大口径化に伴い、AEVもΦ32の大口径となっています。
写真ではAEVピストンは線径2mmの固定用Oリングを用いたものですが、排気の勢いで溝から吹き飛ばされるという不具合があり、現在は線径3.5mmの移動用Oリングを用いたピストンに換装してあります。

AEV保護メッシュを取り付けたAEV部分ですが、かなり個人的にデザインが気に入っております。
この部分は高速で後退してくるAEVピストンを保護するためだけでなく、後端のプレート(黒のナット3つで固定されているジュラルミン製のそれ)にはAEVをシリンダ―中央に保持する役割が有ります。この部品を追加したため、後退してきたピストンは極めて安定して保持され、停止した衝撃でピストンが曲がったりなどの故障を防ぐことができます。

発射動画


組み上げて空圧ライン等を接続するとこのようになります。
発射シーケンスをまとめた動画を以下に示します。
 このような感じで射撃が可能です。
また今回ノズルとして塩ビ管を接続し、衝撃波管モードを再現してみました。

衝撃波管とは

衝撃波管(しょうげきはかん、ショックチューブ、: shock tube)は、管内に発生する衝撃波を利用して、主として気相中の燃焼反応を研究するための実験装置である。衝撃波管およびショックトンネルなどの類似装置は、他の実験装置ではデータを得ることが困難であるような、広範な温度圧力範囲に渡る流体力学研究にも使用することができる。
Wikipediaより引用
と使用用途は上のとおりです。原理としては単純で、高圧の流体を低圧の流体へ隔膜の破壊、或いは急速に開放される機械式弁を用いて急激に導くと、低圧側へ高圧側から衝撃波が発生するというものです。
要するにキャノンの先にパイプをつければいいというわけです。
実際に機械式弁を用いた衝撃波管の構造はエグゾーストキャノンのそれと全く同様の構造となっています。




動画の音声ではなかなか判断しづらいですが、実際に操作している人間には、明らかな差が確認できました。ノズルなしではピストンの開放速度がそのまま音の立ち上がりに反映されますが。しかし長いノズルを設けて衝撃波管を再現した場合では、より立ち上がりが鋭くなり、キレの有る衝撃が開口端より発生します。

トリガー方法の改良

先ほどの動画では、AEVチャンバーに接続されたエアダスターを作動させることでチャンバーを排気し、AEVを駆動させていました。しかしその方法では排気速度が遅いのでより高速なバルブを製作することにしました。

原理としてはMk.11の時に使用したバランスバルブと同様です。しかし今回はそのバランスバルブをエアを用いてより高速で駆動させる仕組みを採用してみました。
このようにMk.11のそれと比較してやや大型になっています。
左端にワンタッチ継手を接続できるようにしてあり、この部分にエアーを送り込むことでバランスバルブを高速で駆動させます。

内部はのように真鍮とOリングで構成されています。1日で作りました。

 部品を接続するとこのようになります。発射シーケンスはより複雑になってしまいましたが、実験機なのでよしとしましょう。

実際に射撃を行った様子は以下です。

この様によりキレの有る射撃を実現することが出来ました。

日本テレビ「アソビラボ」への装置製作協力


さて、このMk.13ですが、実は某TV局の番組に使用するために制作されたものであります。日本テレビの「アソビラボ」という番組で「ミライの豆まきを実現する装置を作ってくれないか」との依頼を受けて設計を行っていたのです。

放送の様子はこんな感じでした。
http://megalodon.jp/2014-0211-1521-37/www.ntv.co.jp/asobi/

要は大流量エアーで豆を高速で射出する装置ということです。基本的な構成としては、モスカートとか呼ばれるエアガン用のそれと同様です。

撮影時の裏話とか…

収録スタジオが某日テレ本社ビルの最上階ですごかった(田舎者感)

最上階だけ合って都内が見渡せます。エレベータの上昇速度もすごかった(田舎者感)


さて、肝心のMk.13の方はといいますと…





















とてもファンシー…




 ファンシーなボックスの中にはこのようにMk.13が設置してあります。ここから豆を射出し、風船で制作した鬼ヶ島の鬼どもを木っ端微塵にします。(写真で見てわかると思いますが、バレル先端にはモデルガンのようにボルトが刺してあります。某法律対策です)

撮影の様子はこのような感じ。見事風船を破壊することができ、収録は無事終了したっぽいです。

ただこの番組、宮城県では放送されないようで、
1/30日のオンエアだったのですが、僕はまだ一度も見ていません…

このような感じで、エグゾーストキャノンを用いた特殊装置等の製作も可能な範囲で引き受けて行こうと思っておりますので、何か構想が有りましたら連絡をお願いします。


それでは長くなりすぎたのでこんな所で…




2014年1月13日月曜日

コミケ、ア理科イベント、キャノンMk.13

みなさんこんばんは、yasuです。
遅れましたがあけましておめでとうございます。

ちょっと間がかなり開いてしまったのでまずはちょっとした近況からご報告です。

コミックマーケット85

去年の冬コミに「うずまのよどみ」名義でサークル出店をしてきました。
頒布物は例のごとく心太さん原作の京都秘封ランドスケープの巡礼本、
「京都秘封ランドスケープ巡礼録」です。

今回はVol.2として嵐山に焦点をあててみました。
内容はVol.1と同じくランドスケープと同じ構図の写真、そしてその地の見どころや東方的小ネタを纏め、サークルの人々(自分ともう一人)で撮影した写真で構成されています。

ランドスケープポイント紹介ページや
 それにかぎらず周辺情報のコラムも充実。

前回の例大祭では印刷品質が悪く、意図した色味が得られなかったため今回は印刷所を変更。結果期待通りの色味が得られ、満足の行く物が出来ました。
既刊であるVol.1を100部、新刊Vol.2を150部持っていったのですが、東方オンリーイベントでもないにもかかわらずVol.1は完売、Vol.2も残り数冊を残すまで売り切ることが出来ました。当日購入してくださった方は本当にありがとうございました!

アリエナイ理科イベント

12/20に東京阿佐ヶ谷ロフトにてアリエナイ理科の教科書執筆陣+αによるトークショーが開催されまして、それにメインゲストとして参加してきました。

当日はキャノンMk.11とウェアラブルエアタンクを装備し登壇、壇上で無差別発砲をかますという極めてカオスな登場をキメました。
ブログでは書けないようなアレな話が飛び交うまさにアングラ(実際ライブハウスは地下)な内容で久々に全力でキャノンについて話した気がします。

当日の内容に関してはゲームラボさんが記事にまとめてくださっているのでそちらを参考に…

また当日の目玉としてエグゾーストキャノンMk.7をベースに開発した初の量産機、
Mk.7 Type Mass-Production
を3機限定で販売しました。



量産機と表記してありますが、見た目、そして威力ともに一切の妥協は有りません。シール部にはすべてOリングを使用し、すべて金属削り出しの極めて完成度の高いものになっています。
そして量産機という表記、別にNCを導入したとかそういうわけではなく、要は僕が死ぬ気に成って短期間でたくさん作っただけの話です…(もうあれはやりたくない…

当日は物販が始まって開始5分で完売してしまいました。当日購入できなかった方は申し訳ありません…
また何かしらのイベントが有った際には制作しようと思っているのでその時はよろしくお願いします。

エグゾーストキャノンMk.13

ついにMk.13の設計、製作に着手しました。

設計コンセプト


Mk.13は過去Mk.12までのノウハウを集約し、汎用性、製作性そしてもちろん排気速度も過去最高を目指します。

Mk.11は2年間開発を続けバージョンアップを繰り返して部品や構造を何回も何回も改良を加えていったものなので、設計に一部無理があるところがありました。その辺りを一度ゼロから設計し直すことでゆとりのある部品配置や、高い製作性を実現します。

ノズルの設計


従来のMk.11とMk.13は設計の流れで大きく異なることがあります。それはノズルの設計です。
従来のエグゾーストキャノンではノズルの断面積は適当に雰囲気で決めていました。
しかし今回、圧縮性流体力学の知見を取り入れその部分の最適化を行いました。

Mk.11のノズル直径は30mm、そして今回のMk.13では35mmまで拡大されています。これは面積比で1.36倍にあたり、その分流量増大が見込めます。

ただここで大きければ大きいほど良いかというと、そういうわけにも行かないのです。

以下にノズル付近の流路の模式図を示します。

この図に示すように、単管式キャノンではエアタンクとノズルをシールするピストンによって◎型の流路が形成されます(右の流路)。
つまりノズルの断面積を大きくするとこの◎流路の断面積が小さくなってしまい、かえってそちらがボトルネックとなってしまうのです。

この断面積を最適化しようとした時、普通に考えればノズル断面積と◎の断面積が同じ値を取ればいいと思われますが、空気のような圧縮性流体ではそうも行かないのです。

圧縮性流体の場合のノズル断面積最適化


圧縮性流体の場合、チョークという現象のために、ノズルの断面積を最適化する際にちょっとした計算が必要になります。

チョークとは端折って書くと、

ノズル出口での圧力が、タンクの圧力の0.528倍で与えられる臨界圧力よりも低い時、そのノズルでの質量流量はタンクの圧力とノズルの断面積によってのみ決まり、ノズルでは流体は音速で流れ、またどれだけ出口の圧力を下げても流量が変化しない。

といった雰囲気の現象です(知識不足をごまかす

エグゾーストキャノンの場合、ノズルでは確実にチョークが発生しその質量流量はノズル断面積とタンク圧力によって決まります。

しかし、◎の流路では圧力差的にチョークが発生しないと考えられ、流量の計算式がノズル部分のそれとは異なり、亜音速噴流の場合の式を適応する必要があります。
亜音速噴流の場合は◎部前後の圧力、そして断面積によってその流量を計算します。

つまり、ノズル部と◎部それぞれでの質量流量を計算し、それらがだいたい同じ値になる時最大流量となるわけです。

フローチャートにすると以下です。

タンク圧力を仮定(0.9MPaぐらい)
ノズル断面積を仮定
◎部断面積を計算
◎部後流の圧力を仮定(0.5~0.8MPaぐらい?適当)
タンク圧力と後流の圧力、そして◎部断面積より、◎部での流量を計算
◎部後流の圧力とノズル断面積からノズルでの流量を計算
ノズルと◎部、それぞれに流量を比較し、後者と前者が等しくなる断面積をさがす。

と言った感じのことをしました。
この結果、製作性や部品の配置等々を考慮しノズルの直径は35mmと決定されたのです。
(と偉そうに書いてみましたが◎部後流の圧力が適当だったり、流路形状による抵抗等は考慮に入っていないので信頼性は不明です…

3Dモデル


圧縮性流体力学の知見が取り入れられたMk.13ですが、すでに設計が完了しています。

完成図は以下です。

外観はMk.11のグリップを外したものとほとんど同じですが、各所に性能向上のための設計が施されています。


部品は基本的にA2017の削りだしです。ノズル部分はこのように成っており、先端には1 1/4インチの雌ねじが挿入されています。この雌ねじはOリングで流体的にシールされており、今後の外部ノズル実験や、圧縮空気のソースとしての利用にも容易に対応できます。

AEV



またノズルの面積が増大したことにより、AEV部分の面積も大きくすることができます。今回は直径は32mmに設定しました。前回のMk.11ではここは24mmだったのでAEVでも大幅な開放速度の向上が見込めます。
また高速で大型のAEVピストンが後退してくるため、安全対策としてメッシュを装備することにしました。見た目が個人的に気に入っています。

このようにAEVとノズルいずれでもかなりの流量増大を図った設計となっております。
その相乗効果による排気速度の向上がどれほどのものなのかが非常に楽しみです。

製作


そしてMk.13、すでに設計どころか製作が始まっています。

前回のMk.7 Type Mからフライス+割出し台という最強の組み合わせを大いに活用しています。
従来では不可能だった等間隔に一列なパイプへの穴あけ加工が可能になりました。これはとても大きいです。
 パイプだけでなく、当然丸棒にも正確な穴あけ加工が可能です。
 加工が終了したもの。素晴らしい精度です。
 引っ張り式ピストンストッパーを取り付ける穴を加工。この穴の間隔と一対一で対応する部品をもう一つ作らなければならないため、写真のように穴あけ治具を製作しました。
ノズル部分を中ぐりバイトで拡張している様子です。35mmともなると卓上旋盤ではなかなか大変です。
そして現在ここまで加工が終了した状態です。全体の3割ほどといったところでしょうか。まだ先は長いです…


とても長くなってしまいましたが、それでは今日はこのへんで…