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2015年11月20日金曜日

デトネーションキャノン再始動

どうもです、yasuです。

最近はデトネーションキャノンという装置の実験に着手しています。
装置自体の詳しい原理などはまた後でまとめるとして、簡単にいえばガスを特殊な形状を有するパイプ中で超音速で燃焼させ、気が狂った爆音を発生させるという装置です。

特徴としては従来のエグゾーストキャノン最大のボトルネックであった圧縮空気ソースであるエアコンプレッサーから開放され、どこでも手に入るカセットガスのみを燃料としていること。そして発生する音はもはやエグゾーストキャノンと比較するのもおこがましいほどの強烈で凶悪な爆音です。

デトネーションキャノンの最初期型プロトタイプは今年の7月に試作したもので、なかなか面白いオモチャでありました。


内部構造はこんな感じであり、極めてシンプルです。筒内部に乱流促進用のばねを挿入し、後ろに予混合ガス生成と点火の役割を担うガスバーナーを取り付けたものとなっています。
ガスを充填し、圧電素子をで着火すれば、立ち上がりの鋭いいい音がノズルから放たれます。





この試作の後、某P氏によって製作されたデトネーションキャノンシリーズの気が狂った威力を目のあたりにし、デトネーションという現象の奥深さと、デフラグレーションを超えたその先にある狂気の世界に魅了されるに至りました。

デトネーションキャノンに於いては形状最適化が最も重要な要素となり、多くの試行錯誤をすることが考えられたため、とりあえず先行研究を観てみようということでつい先日までデトネーションに関する論文を読み漁る日々を続けていました。
デトネーションに関する基礎現象や最適形状を得るための考え方などがなんとなくわかってきたので、昨日と今日で新たに試作機の製作に着手したところです。

詳細はまた後日ということで、今日撮影した狂気に満ちた動画をひとまず報告させてもらいます。


それでは…

2014年11月18日火曜日

Maker Fair 2014出展

こんばんは、yasuです。
本来なら前回の続きでMk.16の機構について書くべきなのですが、今回はMaker Faireの告知とさせていただきます。


さて、今年度もUZMLabはMaker Faire Tokyoに出展します。

今回の目玉は何と言っても現在誠意製作中の超連射キャノンこと
ExhaustCannon Mk.16


そして大容量超高速排気をもって過去最強を目指す
Exhaust Cannon Mk.18

更に昨年出展時から大幅な改良を加えた
Exhaust Cannon Mk.11.6

ちゃっかり未発表機種の動画をアップしていますが、それらに関してはまたのちほど…
あとオマケで以前のア理科イベントで公開したMk.7 Type M Ver.2や、Mk.17、Mk.12など、小型機種も持っていくつもりです。

正直今回の会場はビックサイトということで、あの爆音は果たして大丈夫なのか…?と心配しているのですが、ストップがかかったらそれは完璧に動作した証ということにしておきましょう。
(内心ビックサイトのでっかいコンクリート壁に向けて撃った時の反響音にかなり期待しています。)

加えて告知用サイトとして別にオサレバージョンも作ってあるので、そちらも御覧ください。

UZMLab_Event_Maker Faire 2014

最近はMFTに向けて全力で加工+大学の研究で死ぬほど忙しい状態になっておりまして、ブログの更新が停止していました。

今後は以前のようなボリューム大きめな記事よりも、進捗報告のような物を充実させていこうと考えています。

それでは11月23,24日にビックサイトでお会いしましょう。

2014年4月4日金曜日

エグゾーストキャノンMk.14完成

皆さんこんばんは、yasuです。
お久しぶりです。

前回はMk.13に関しての記事でしたが、今回は早くもMk.14です。


構想と概念


さて、今まで6年ほどエグゾーストキャノンを作り続けてきましたが、Mk.13の次を作るにあたり、いろいろ考えました。

旋盤が活用できるになってからというもの、製作するキャノンの機構は単管式がメインとなり、ずっとΦ50かΦ60の鋼管を利用したキャノンを製作してきました。
それらの構造をいかに洗練させるかということに執着して様々な改良を施してきました。

しかし、そもそも単管式はあくまで従来の二重筒式の工作難易度を下げるために考案した機構であり、威力を追求した際に大きなデメリットが有ります。
それはピストン重量の増大による瞬発力の低下です。
(詳しくはWebサイトの方に記載してありますのでそちらを参考に)

真に威力を追い求めたキャノンの機構は当然ピストンが軽量な二重筒式であるべきであり、その特性上従来のΦ60鋼管以上に大径のパイプが必要になります。
(内部容量を稼ぐため。詳しくはWebサイトの方の二重筒式を参照)
そうした時、メインピストンはより大径の方がより大きな力を受け高速排気が可能になるだろうと考え、その結果以下の様な機構を新たに考案しました。
細かいのでクリックして拡大してご覧ください。


タンクを構成する筒はΦ100mm程度の大径のパイプを想定しています。
このパイプに合わせたピストンとなると、ピストン後部の空間の体積もばかになりません。
従来ではエアカプラをリリースしたり、AEV等のバルブを用いてこの空間の排気を行っていました。しかしエアカプラでは排気が遅すぎ、そしてAEVではメインピストンを延長する必要があり重量が二倍程度に、また排気の流路を確保する上で、排気しなければならない体積が更に増加してしまうというデメリットがあります。

メインピストン後部の体積を極力小さく、かつその部分の圧縮空気を極力早く排気する。
以上の二点を達成するバルブが大径のエグゾーストキャノンには求められます。
そしてその要件を満たすバルブこそ上図に示した機構なのです。

図から分かる通り、二段式エグゾーストキャノンとも呼べる構造となっており、小型のピストンが後退することにより、メインピストン後部の空間の圧縮空気をパイプのラジアル方向に排出します。

イメージとしては従来のAEVを2つ(メインピストンとAEVピストン(外部に露出したピストン部分))に分離したものと考えても良いです。
一段目、二段目とピストンの役割を分離することで、それぞれを軽量化でき、AEVよりさらなる瞬発力の向上が得られるというわけです。


設計と制作

冒頭ではΦ100を想定と書きましたが、今回考案した機構が動作するかどうか確証が持てなかったため、Φ60で小型版を試作し、機構の実証試験を行うことにしました。

3DCADでモデルにするとこんな感じになりました。


一つの部品に対して計36箇所の穴空け加工が必要という…
非常に面倒ですが気合で加工していきます。
 材料のA2017のΦ60丸棒と図面です。
 バンドソーで切断します。
 割出し台をフライス盤に載せて等間隔にラジアル方向の穴あけ加工を施します。
今回の機構はこの割出し台がないと製作は不可能と言えます。
 ハイトゲージでケガキをしているところです。ここでも割出し台が活躍します。
 ボール盤に割出し台をセットして穴あけ。
正直ボール盤なので精度は得られませんがないよりはマシです。
初めにセンタドリルを用いてくぼみを作り、それからドリルで穴あけを行っています。


 タップたてが必要な箇所は20箇所ありました。
 右端のフランジを作っていきます。
突切りバイトを用いてOリング溝を掘ります。
 精度が良かったのか、このように嵌めこむと固定できます。
精度の確認ができたのでバンドソーで切り出します。切り出した後は切断面を旋盤で整え、ボルト固定用の穴を6箇所等間隔に空けます。





 フランジはこのように本体に固定し1/4管用タップでタップたてを行います。
管用タップはかなり気合が必要な作業です。常に垂直が出ているか確認しながら切り込んでいきます。
 一段目のバルブユニットが完成しました。
余談ですが、アリエナイ理科ノ工作に掲載されている高圧反応容器のビジュアルに当時非常に憧れており、今回の装置はそれに近いものが有りなんとも言えない満足感と懐かしさをおぼえました。
 今回はパイプ側にも排気ポートを設ける必要があります。そのために鋼管にも別にケガキを施し穴あけ加工を施していきます。
 こちらも同様に割出し台とフライス盤で穴あけをしていきます。
以上のような作業を経てすべての部品が完成しました。











完成


 完成したエグゾーストキャノンMk.14の外観です。
左端が一段目のバルブ部分、右端部分は今回は密閉します。すなわち二段目にあたるメインピストンは今回内蔵しておらず、射撃はできません。
一段目のみの動作確認ができればよいとして今回は省略しました。

我ながらプロトタイプにはもったいないビジュアルだと思っています。やはりフランジ構造はカッコいい。

排気ポートです。この部分からメインピストン後部の圧縮空気を一気に抜き去ります。
今回はΦ10の穴を等間隔に8箇所設けました。穴の面積の合計は従来のエアカプラリリースの時の面積の13倍程度に相当します。
またΦ100鋼管を用いた場合、ノスドリルを用いてΦ15の穴を8箇所ほどになるのではと構想しています。

フランジを外します。

フランジを外すと、内部には衝撃吸収用のゴム板が収められています。 

 フランジ部分、やっぱりかっこ良い……

内部に収められたピストンです。直径の異なる二種類のジュラコン製ピストンで構成されています。コンパクトに纏めてあるため非常に軽量です。
  
シリンダー内部にはピストンを止めるための段差とエアーのポートがあります。大学の旋盤は貧弱なため、この部分の中ぐり加工に非常に苦労しました。大学選びのポイントとして、汎用旋盤の有無を確認すべきです。

動作試験

さてようやくですが動作試験です。
以下の動画を御覧ください。

このように排気ポートから内部のピストンが後退したのがなんとなくわかります。
内部機構が動作するのが外部からチラッと見えるのはロマンポイントです。


屋外での試験の様子です。圧力はおよそ0.8MPa、タンク容量は400mlほどです。
改めて説明しておきますが、この射撃音は手元の8つの排気ポートからのみ生じる音であり、先端は閉じたままです。
実際この機構は従来のエグゾーストキャノンのそれと大きく変わらないため、排気性能は小型のエグゾーストキャノンのそれと同等です。爆音も伴う勢いのある排気で、1段目の排気としてはまったく申し分ない性能です。

Φ100キャノンにおけるメインピストン後部の排気しなければならない体積は約600mlであるため、今回のバルブでも、そしてより大型化したものであれば全く問題なくメインピストンを駆動させることが可能と思われます。

以上より今回考案した機構の実証試験は成功ということで、次機Mk.15の構想を練っていきたいところです。
(しかしすでにもう大学四年生になってしまったため先は全く見えません…)


Webサイト UZM Labについて

それともう一つ、このBlogとは別にWebサイト版のUZMLabがあるのはご存知でしょうか?
blogだけでは情報の価値が下がってしまうため、エグゾーストキャノンについて基礎から応用までをまとめたサイトを製作中です。
実は2012年に着手した計画だったのですが、中途半端になってしまっていたため今回改めて力を入れて編集しなおしています。動作機構等のページはすでに完成しているので是非御覧ください。(実は今のところTravel Reportの記事が一番読み応えがあります。京都と秘封好きな方は是非)
UZM Lab

では最後にもう一度Mk.14の写真を載せておきます(カッコいいので)
それでは…(クリックで拡大できますよ…)

2014年2月11日火曜日

エグゾーストキャノンMk.13完成、そしてTVに出ました(キャノンが)

こんにちは、yasuです。
ようやく春休みになりました。大学四年進級前の春休みということで、悔いのないように工作していこうと思います。

さて、前回の記事で途中まで触れていたMk.13ですが、実は設計から9日で完成していました。あの規模のキャノンでは過去最速です。
早速外観から見ていきましょう。


外観

前回の記事に掲載したCADでのモデルとほぼ同じものが完成しました。
後部のAEV保護メッシュがクールです。
全長800mm、容量は1.5Lほど。

ノズル

ノズル部分は、前回の記事で述べたように可能な限り大口径な設計としました。
Φ35mmと大口径なため迫力があります。

 またこのようにノズルには1 1/4の管用ネジが取り付けてあるため、様々な拡張アタッチメントを接続することが可能です。今後のノズル開発にも容易に利用できる実験機となっています。

AEV

また今回のコンセプトは実験機であるため、このようにメインピストンとAEV間のチャンバーには1/8インチ4系統のポートを設けてあります。
エア供給、排気ポート、圧力計、もうひとつは安全弁等が想定されます。

ノズルの大口径化に伴い、AEVもΦ32の大口径となっています。
写真ではAEVピストンは線径2mmの固定用Oリングを用いたものですが、排気の勢いで溝から吹き飛ばされるという不具合があり、現在は線径3.5mmの移動用Oリングを用いたピストンに換装してあります。

AEV保護メッシュを取り付けたAEV部分ですが、かなり個人的にデザインが気に入っております。
この部分は高速で後退してくるAEVピストンを保護するためだけでなく、後端のプレート(黒のナット3つで固定されているジュラルミン製のそれ)にはAEVをシリンダ―中央に保持する役割が有ります。この部品を追加したため、後退してきたピストンは極めて安定して保持され、停止した衝撃でピストンが曲がったりなどの故障を防ぐことができます。

発射動画


組み上げて空圧ライン等を接続するとこのようになります。
発射シーケンスをまとめた動画を以下に示します。
 このような感じで射撃が可能です。
また今回ノズルとして塩ビ管を接続し、衝撃波管モードを再現してみました。

衝撃波管とは

衝撃波管(しょうげきはかん、ショックチューブ、英: shock tube)は、管内に発生する衝撃波を利用して、主として気相中の燃焼反応を研究するための実験装置である。衝撃波管およびショックトンネルなどの類似装置は、他の実験装置ではデータを得ることが困難であるような、広範な温度・圧力範囲に渡る流体力学研究にも使用することができる。
Wikipediaより引用
と使用用途は上のとおりです。原理としては単純で、高圧の流体を低圧の流体へ隔膜の破壊、或いは急速に開放される機械式弁を用いて急激に導くと、低圧側へ高圧側から衝撃波が発生するというものです。
要するにキャノンの先にパイプをつければいいというわけです。
実際に機械式弁を用いた衝撃波管の構造はエグゾーストキャノンのそれと全く同様の構造となっています。




動画の音声ではなかなか判断しづらいですが、実際に操作している人間には、明らかな差が確認できました。ノズルなしではピストンの開放速度がそのまま音の立ち上がりに反映されますが。しかし長いノズルを設けて衝撃波管を再現した場合では、より立ち上がりが鋭くなり、キレの有る衝撃が開口端より発生します。

トリガー方法の改良

先ほどの動画では、AEVチャンバーに接続されたエアダスターを作動させることでチャンバーを排気し、AEVを駆動させていました。しかしその方法では排気速度が遅いのでより高速なバルブを製作することにしました。

原理としてはMk.11の時に使用したバランスバルブと同様です。しかし今回はそのバランスバルブをエアを用いてより高速で駆動させる仕組みを採用してみました。
このようにMk.11のそれと比較してやや大型になっています。
左端にワンタッチ継手を接続できるようにしてあり、この部分にエアーを送り込むことでバランスバルブを高速で駆動させます。

内部はのように真鍮とOリングで構成されています。1日で作りました。

 部品を接続するとこのようになります。発射シーケンスはより複雑になってしまいましたが、実験機なのでよしとしましょう。

実際に射撃を行った様子は以下です。

この様によりキレの有る射撃を実現することが出来ました。

日本テレビ「アソビラボ」への装置製作協力


さて、このMk.13ですが、実は某TV局の番組に使用するために制作されたものであります。日本テレビの「アソビラボ」という番組で「ミライの豆まきを実現する装置を作ってくれないか」との依頼を受けて設計を行っていたのです。

放送の様子はこんな感じでした。
http://megalodon.jp/2014-0211-1521-37/www.ntv.co.jp/asobi/

要は大流量エアーで豆を高速で射出する装置ということです。基本的な構成としては、モスカートとか呼ばれるエアガン用のそれと同様です。

撮影時の裏話とか…

収録スタジオが某日テレ本社ビルの最上階ですごかった(田舎者感)

最上階だけ合って都内が見渡せます。エレベータの上昇速度もすごかった(田舎者感)


さて、肝心のMk.13の方はといいますと…





















とてもファンシー…




 ファンシーなボックスの中にはこのようにMk.13が設置してあります。ここから豆を射出し、風船で制作した鬼ヶ島の鬼どもを木っ端微塵にします。(写真で見てわかると思いますが、バレル先端にはモデルガンのようにボルトが刺してあります。某法律対策です)

撮影の様子はこのような感じ。見事風船を破壊することができ、収録は無事終了したっぽいです。

ただこの番組、宮城県では放送されないようで、
1/30日のオンエアだったのですが、僕はまだ一度も見ていません…

このような感じで、エグゾーストキャノンを用いた特殊装置等の製作も可能な範囲で引き受けて行こうと思っておりますので、何か構想が有りましたら連絡をお願いします。


それでは長くなりすぎたのでこんな所で…




2013年11月21日木曜日

近況と告知

こんにちは、大変お久しぶりと成ってしまいました…
yasuです。

前回の更新から半年以上経過してしまいました…
というのも前期は大学のカリキュラムが理不尽で無益な詰め込み且つレポート地獄だったため、例大祭終了後、創作意欲と更新意欲が完全に基底状態でした…

では今の後期はと言うとすばらしい天国のような状況です。
科目も「空気力学」「数値流体力学」「中性子輸送学」等、専門性が高まり、レポートもほどほどの量に。そしてなんといっても授業数が激減したので空いた時間は常に工作室に通っています。

さて、そんな後期セメスターですが以前告知した通り、
Maker Faire Tokyo 2013へ3度めの出展をしてまいりました。
詳しく記事をかければよいのですが、ちょっと時間がないので省略させていただきます…
以下の動画で詳しく紹介して下さっているので紹介しておきます。編集者のmomonaekichiさん、ありがとうございました。
(ちなみに4:37辺りでMk.11の射撃音が聞こえていますのでそこも合わせて是非)



そして紹介が後になってしまいましたが、前々から作り続けていた、
エグゾーストキャノンMk.11
が二年の歳月を経てついに完成致しました。

こちらに関しては、ニコニコ動画の方に初めて動画を作成してアップロードしたのでそちらをご覧ください。
キャノンMk.11の詳細に関しては後日、必ず記事を執筆します…

その他にもMk.11の開発に関しては、その過程で幾つか動画を作っていたので、そちらも合わせて載せておきます。


Toroidal Vortex Ring Experiment 
PJ邸でのMk.11を用いた渦輪生成実験の様子。
キャノンの銃口の先に長いパイプを設け、圧縮空気の助走領域とすることで、切り立った圧力波面を形成し、開口端で高速で伝播する渦輪の生成に成功した。

Exhaust Cannon Mk.11 AEV Test 
ピストンの開放速度を飛躍的に向上させる技術”AEV”の実証実験
この実験の結果、キャノンのメインピストンが圧縮の衝撃荷重により崩壊。

Exhaust Cannon Mk.11.3 Automatic Reloading Piston Mk.2 Test 
メインピストンとリローディングピストンの間に加速領域として間隔を設け、かつリローディングピストンのロッドを最適化した、Automatic Reloading Piston Mk.2の実験動画。

ExhaustCannon Mk.11.3 Performance Test 
AEVの性能を引き出しつつ、過激なメインピストンの運動エネルギーを工学的に制御下に置くための機構を新たに加えたMk.11.3の試験動画。
連写性能と瞬発力のいずれもが完璧に動作している!

Exhaust Cannon Mk.11.4 Trigger Assembly 
トリガーとグリップを取り付けMk.11.4にアップグレードを計画、その途中経過。
トリガーはフライス盤で制作したので完璧な精度です。


いろいろやることが多すぎて、作業や完成したものに関して記事を書く暇すらなかったのです…申し訳ありませんでした…

さて、そして最後に告知です。

このブログの原点でもある
その執筆者陣によるイベント、

アリエナイ理科ノ教科書 冬の復活祭

生活に銃声を! キッチンに戦慄を!  悪の秘密結社の送る 狂乱の冬期講習


が12/20 東京の阿佐ヶ谷ロフトAにて行われるのですが、
なんとそれにゲスト出演することとなりました。

当日はMk.11とウェアラブルエアタンクを装備して、爆音と衝撃を発声させる予定であります。
中学校の時に「アリエナイ理科ノ工作」を手にしてしまって、それ以来取り憑かれたようにエグゾーストキャノンという装置を作り続けてきましたが、まさか本家よりオファーが来るとは…いやはや感慨深いです。

そしてもう一つ、
当日の物販にてエグゾーストキャノンの部品を売ろうかなとも検討中です。
既存のアイデアや技術を詰め込みまくった高性能高信頼性が保証された最新型を現在設計中です。
ストレスが溜まっていたり、はたまた鳥害に悩まされている方は是非この機会に…

それではまた…

2013年3月20日水曜日

エグゾーストキャノンにおけるセミオート化

こんばんは、yasuです。
今日は大学のほうで研究室公開とがありまして、第一志望のところを覗いてきました。
どうもそこまで人気があるわけではないらしく…
なんとかそこで通ってくれればいいのですが…

さて、本日は先日予告していたMk.11の動作原理について説明しようと思い記事を書いていたのですが、どうもその前部分であるセミオート化でかなりの文量がありそうなので、独立させて書くことにしました。
期待していた方、申し訳ありません…

エグゾーストキャノンのセミオート化

Mk.11の主たる特徴はこれです。従来のキャノンはエアカプラをピストン駆動のトリガーとしていましたが、それでは射撃時にキャノンを片手で支えることになり、Coolではありません。また連射もできませんので、セミオート化はエグゾーストキャノンにおける一つの大きな目標でした。何よりかっこいいですからね。

エグゾーストキャノンをセミオート化するには複数の機構があり、今回はそれらについてまとめておこうと思います。
ただ今回ここにまとめたものが全てではなく、まだまだ考えれば考える程新しい機構は作れるとおもうので、各々より最適なバルブを考えてみるのも楽しいです。

では紹介に移ります。

1.簡易式(エアー流しっぱなし)

去年のブログの記事で簡易型セミオートキャノンがあったと思います。


これはおそらく考えられる中で最も簡単な仕組みで実現できるセミオートキャノンだと思われます。
ブログのコメントの方に動作原理について質問を頂いたの図解で解説します。
今までエアカプラを接続していた部分の途中にエアダスターを挟むことで排気ポートとします。ここから空気を抜くと、ピストン後部の空間の圧力が下がりピストン左右での圧力バランスが崩れピストンに駆動力が発生します、後は通常のキャノンの動作と同じです。
ただ問題としてエアーは常にコンプレッサーより流入しているので、その分ピストンは常に抵抗を受けることになり、通常のエアカプラ方式よりも威力は落ちます。
ただ旋盤を利用せず、規格部品のみで構成できるというメリットもあるので十分意味のあるものだとは思います。

2.Directional Control Valve(流路選択弁?)式
これもまず動画を見たほうが早いです。
海外の方の作例ですが、非常によくまとまっています。
方式としてはこれも1の方式と同じく、従来のエアカプラ部分を置き換える手法です。
1.で問題となったのは、射撃時にもコンプレッサーからエアーが常に流入してくることです。これを解決するのがDCV(Directional Control Valve)です。

構造は以下のようになっています。
以前紹介したバランスバルブと構造が似ていますが、ピストンの配置とポートの位置が異なっています。ではエアーを送り込んだ時の動作を見ていきます。 
 最初の状態では当然このように、エアーはコンプレッサーからこのバルブを経由してキャノンへと流れていきます。またバランスバルブと同様、右2つのピストンにかかる力は釣り合い、圧力で動くことはありません。
 次にこのピストンを右に押し込みます。すると中央のピストンがコンプレッサーに至るポートを越え、今度は左端と中央のピストンによってシールされます。この状態ではエアーはどこにも流れません。
さらにピストンを右に押し込むとこのように、キャノン側のポートが開放され、キャノン内部のピストンを駆動することができます。
またこの時、依然としてコンプレッサー側のポートはシールされているので、余計なエアーがキャノン側に流入することはありません。

押しこむ前後で流路が、
コンプレッサー→キャノン
だったものが、
コンプレッサー→シール
キャノン→リーク
と変更されていて、Directional Control Valveといわれる所以がわかるかと思います。
このポートの数や位置を変更すると、さらに複雑な流路の変更が可能になります。
空気圧回路とか油圧回路とかそういう領域だと思います。

そこまで複雑なものは調べていないのですが、思いつく範囲だと、たとえばキャノン側からピストン駆動のトリガーのために大気に捨てていたエアーを、流路変更先で別の仕事に利用して、さながらブローバックっぽい動作が可能になるかもしれませんね。

3.スライドバルブ式
これも同じく製作者の動画を貼っておきます。


動画を見ただけでは構造はわかりませんが、この作者さんが立てたスレッドを見ると詳しく構造が解説されています。
http://www.spudfiles.com/forums/semi-auto-t160.html
バルブのすべての構造が同軸対称になっています。
なかなかよく考えたな…というかこんなのよく作ったな…という感じで素直に感心しました。
実際に制作するとなると、パイプ内径のOリングの溝掘り加工が必要になるので非常に難しそうです。構造をちょっと変えると外形の切削だけでもできそうなきもしますが…


本題のMk.11のセミオート機構にまだ入っていませんが、すでに朝になってしまったので今回はここまでとさせてもらいます…すみません。
次回こそMk.11の機構について書きたいいと思っております。
それでは…