2016年7月7日木曜日

デトネーションキャノン進捗

ご無沙汰しております、巴波重工代表のyasuです。
本格的に大学と就活が忙しく、全開の記事からいつの間にやら8ヶ月が経過してしまいました。

その甲斐あって無事就活も終了し、来年からは関西で流体関連機器の設計業務に従事する予定となっております。いやはやここまで長かったです。

さて、この8ヶ月の間の進捗密度は非常に小さいものではありましたが、前回更新時に予告したように、エグゾーストキャノンの先を行くデトネーションキャノンの開発を行っておりました。

以下にその進展を簡単に示していきます。



前回更新時にも紹介した「デトネーションホース」と呼ぶ体系です。構造は非常に単純で、ガスバーナーの先端に洗濯機用のジャバラ排水ホースが接続されたものとなっています。
ホース内面の凹凸とループされた流路がそれぞれ小スケール大スケールの流体混合を促進し、DDTを促進した結果の爆音だと考察されます。これほどのコンパクトなセットアップからこれだけの爆音を生成できるのは驚きです。



続いて、直管タイプの「デトネーションキャノン」です。こちらも非常に単純な構造と成っており、直管の上流側に乱流促進体として螺旋状のコイルを挿入し、最上流にガスバーナーを接続しただけとなっています。
管長が長い分多くのガス容量と加速が得られるために爆音強度も大幅に向上しました。射撃時にはエグゾーストキャノンを超えるスラストが発生し、発生する爆音もイヤマフが必須なほどです。



当然ノズルから射出されるジェットもそれ相応の運動量を持っているわけで、テストとしてダンボールに試射した所、容易に貫通するほどのパワーを確認できました。



また今年の2月ごろ、この爆音をしっかりと記録すべく、以前から購入を画策していたリニアPCMレコーダーを導入しました。これまでに使用していた自作マイクと比較し、低音の質感とステレオ感が段違いに向上し、エグゾーストキャノンやデトネーションキャノンで発生する衝撃波をより臨場感を持って記録できるようになりました。
下記にサンプルを掲載するので、ぜひお楽しみください…







さて、現在、このデトネーションキャノンの構造についてその最適化作業を進行している最中であり、塩ビ管での試作完了後、しっかりと旋盤フライスを用いて実用的な1台を完成させようと画策しています…
が、果たしてそれが大学在学中に完成するのかは謎に包まれたままです…
大学院ってこんなに余裕なかったんですね…


2015年11月20日金曜日

デトネーションキャノン再始動

どうもです、yasuです。

最近はデトネーションキャノンという装置の実験に着手しています。
装置自体の詳しい原理などはまた後でまとめるとして、簡単にいえばガスを特殊な形状を有するパイプ中で超音速で燃焼させ、気が狂った爆音を発生させるという装置です。

特徴としては従来のエグゾーストキャノン最大のボトルネックであった圧縮空気ソースであるエアコンプレッサーから開放され、どこでも手に入るカセットガスのみを燃料としていること。そして発生する音はもはやエグゾーストキャノンと比較するのもおこがましいほどの強烈で凶悪な爆音です。

デトネーションキャノンの最初期型プロトタイプは今年の7月に試作したもので、なかなか面白いオモチャでありました。


内部構造はこんな感じであり、極めてシンプルです。筒内部に乱流促進用のばねを挿入し、後ろに予混合ガス生成と点火の役割を担うガスバーナーを取り付けたものとなっています。
ガスを充填し、圧電素子をで着火すれば、立ち上がりの鋭いいい音がノズルから放たれます。





この試作の後、某P氏によって製作されたデトネーションキャノンシリーズの気が狂った威力を目のあたりにし、デトネーションという現象の奥深さと、デフラグレーションを超えたその先にある狂気の世界に魅了されるに至りました。

デトネーションキャノンに於いては形状最適化が最も重要な要素となり、多くの試行錯誤をすることが考えられたため、とりあえず先行研究を観てみようということでつい先日までデトネーションに関する論文を読み漁る日々を続けていました。
デトネーションに関する基礎現象や最適形状を得るための考え方などがなんとなくわかってきたので、昨日と今日で新たに試作機の製作に着手したところです。

詳細はまた後日ということで、今日撮影した狂気に満ちた動画をひとまず報告させてもらいます。


それでは…

2015年11月19日木曜日

巴波重工|UZUMA HEAVY INDUSTRIES 始動

こんばんは、yasuです。
突然ですが、本ブログの大元であるwebサイト「UZMLab」を
巴波重工|UZUMA HEAVY INDUSTRIES
へと改名することにしました。
英語表記の通り巴波は「うずま」と読み、現在の活動の全ての発端となった物理部の活動場所付近の地名に由来するものです。
ちょっとした設定みたいなのはここに載ってます。
ぜひロゴと合わせて覚えていただけると幸いです。

すでにhttp://www.uzmlab.com/では改名に伴う改修作業が進んでおり、ちょこちょこ説明や構成が変わっています。加えて最近は海外からもちょくちょくアクセスが有るようで、自身の英語の勉強も兼ねて地道に翻訳作業も進行中です。

今後も何卒、「巴波重工||UZUMA HEAVY INDUSTRIES」をよろしくお願いいたします。


2015年10月19日月曜日

MFT2014イベントレポート

お久しぶりです、yasuです。

以前書きかけたMaker Faire 2014のイベントレポートについて、メインのWebサイトの方で記事を完結させました。

下記ページをぜひご覧ください。

http://www.uzmlab.com/event/mft2014_report


近況
最近はなかなか忙しく、従来機の改修や改良は行っているものの、新しい装置の製作には着手できていないのが現状です。
卒業までは残り一年半、残された時間で何を作るべきか優先順位を建てていく必要がありそうです。
今のところその締めくくりに相応しいような超ハイパワーキャノンの製作を画策していますが、果たして、いつになるのやら……



2015年7月20日月曜日

NT東京2015に出展します

皆様、ご無沙汰しております。
yasuです。

前回の更新からすでに7ヶ月。
卒論と大学院生活に追われてなかなか時間が取れず、このような結果になってしまいました…
今後もコンスタントな更新は極めて難しいと思われますが、出来る限り頑張って行こうと思います。

さて、昨年度の私の計画だと、年に一度のMFTに焦点を絞り、それに向けて新作の開発を進めていく算段だったのですが、今年のMFTはまさかの8月開催。そんなスケジュールで新作が完成するわけがなく、今年度は参加を断念しました。

その代わり今年度は当Lab初の「NT東京」に出展することになりました。
NTとはNico-Techの略であり、ニコニコ技術部の文化祭のようなものです。
http://wiki.nicotech.jp/nico_tech/?NT%E6%9D%B1%E4%BA%AC2015

今回の実演内容に関して告知ページを製作したので、ぜひ御覧ください。
http://www.uzmlab.com/event/nt-tokyo2015

会場は東京は秋葉原、DMM.make AKIBAです。
アクセス性は抜群なので、関東にお住まいの方で興味のある方はぜひ遊びに来てください。

なおイベントの開催日は7/25,26となっていますが、当Labが出展しているのは7/25(土)のみなのでご注意ください。

今回は手搬入なので、大型のMk.11やMk.18等は持ち込まず、MFTで初お披露目となったエグゾーストキャノンアサルトことMk.16、そして小型エグゾーストキャノンのMk.7 Type M, Mk.17, Mk.12 Type Mの実演を予定しています。

また今回はエアーコンプレッサーの搬入も不可能なため、昔なつかしの自転車空気入れでの実演を予定しています。
コンプレッサーを購入する以前の高校1年時代を思い出す環境ですが、手に豆ができないレベルで頑張ろうと思います。
(ちなみにエグゾーストキャノンに対して自転車空気入れを用いた充填はちょっとしたテクが必要となります。ポンピングに自信がある方はチャリポンプ対決でもやりましょう。

2014年12月12日金曜日

Maker Faire 2014に出展してきました(準備編)


こんばんは、yasuです。
今年も去年と同じく、アカデミックでハイコンシャスになりつつある「MakerFaireTokyo」、そしてその対局をいく超絶不謹慎アングライベントである「アリエナイ理科イベント」に出てきました。
今回はそれらのレポートです。

Maker Faire Tokyo 2014 @東京ビックサイト

2008年に開催されたMake: Tokyo Meeting 01、当時は規模も小さく会場は学校のグラウンドと体育館でした。その時はいつしかこのイベントもビックサイト開催になって壁Makerという概念も生まれてくるのかな…と思っていましたが、6年の歳月を経て現実のものになってしまいました。

というわけで色々と感慨深い今回のMaker Faire。
当然出展作品には去年以上の気合を入れて望みました。
やはりイベントという明確な締め切りが存在すると、人間というものはその前数ヶ月は凄まじいPerformanceを発揮するということが今年も明らかになりました…
アリエネー速度で装置ができ、体重が減っていく日々でした。

イベントに向けて死ぬ気で作り続けたマシンについては以下の特設サイトを御覧ください。

では次は当日のレポートです。

11/22(前日)

今回は余裕をもって前々日に現地入りして、前日搬入からの参加でした。
トラブルで屋内出展のみに割り当てられていたというもの有り、そのへんの調整も行います。


ビックサイトに到着。今まで冬コミと博麗神社例大祭でしか来たことのないビックサイト、こうも人が居ないビックサイトは極めて新鮮でした。


自分のブースに到着、予め発送していた荷物がバッチリ届いておりました。この手前の木箱は今回のイベントのために新造したものであり、かなりのこだわりがあります。



モデルとしては自衛隊の火器輸送木箱を模しており、シンプルな構造ですが強度はバッチリです。

毎度のこと搬入する装置がやたらと多く、輸送費だけでも往復2万円以上かかる現状、どうにかキャノン本体だけでも一箇所にまとめようと、Φ60級のキャノンが6機ほどゆとりをもって輸送できるように設計されてあります。
また佐川急便の配送料が急変する直前の160サイズギリギリにおさめてあるため、1600円ぐらいの輸送費に収まっています。


また当日は台車としても活用できるようにかなりゴツイキャスターユニットを取り付けられます。
ボルト一本で本体からは着脱可能で、輸送時には取り外すことで先の160サイズの範疇に収める事ができます。



この金属製の取手とパチン錠がカッコいい。



発送時には詰められるだけ詰め込みました。これだけ詰め込んでも壊れることもなく、無事に会場へ到着したわけです。さて、木箱についてはこのへんにしておきましょう…



前日準備の段階ではこれといって準備することもなく、ダイソーで買った原理説明用ホワイトボードを設置し、屋外実演スペースの確認に留まりました。



帰り際に観たビックサイトのプロジェクションマッピングは、正直トラウマになりそうな感じで怖かったです。

とりあえず、今回はここまでです。

次は当日編をまとめようと思いますー
それではーーー




2014年11月18日火曜日

Maker Fair 2014出展

こんばんは、yasuです。
本来なら前回の続きでMk.16の機構について書くべきなのですが、今回はMaker Faireの告知とさせていただきます。


さて、今年度もUZMLabはMaker Faire Tokyoに出展します。

今回の目玉は何と言っても現在誠意製作中の超連射キャノンこと
ExhaustCannon Mk.16


そして大容量超高速排気をもって過去最強を目指す
Exhaust Cannon Mk.18

更に昨年出展時から大幅な改良を加えた
Exhaust Cannon Mk.11.6

ちゃっかり未発表機種の動画をアップしていますが、それらに関してはまたのちほど…
あとオマケで以前のア理科イベントで公開したMk.7 Type M Ver.2や、Mk.17、Mk.12など、小型機種も持っていくつもりです。

正直今回の会場はビックサイトということで、あの爆音は果たして大丈夫なのか…?と心配しているのですが、ストップがかかったらそれは完璧に動作した証ということにしておきましょう。
(内心ビックサイトのでっかいコンクリート壁に向けて撃った時の反響音にかなり期待しています。)

加えて告知用サイトとして別にオサレバージョンも作ってあるので、そちらも御覧ください。

UZMLab_Event_Maker Faire 2014

最近はMFTに向けて全力で加工+大学の研究で死ぬほど忙しい状態になっておりまして、ブログの更新が停止していました。

今後は以前のようなボリューム大きめな記事よりも、進捗報告のような物を充実させていこうと考えています。

それでは11月23,24日にビックサイトでお会いしましょう。